2010年7月3日

2番目、或いは3番目観劇レポ(3日坊主55巡目ー2)

ナイロン100℃「2番目、或いは3番目」観劇してきました。

当日券で入りましたが、
発売の開演1時間前から並ばずともゲットできました。
開演15分前に行って、4席余ってたかな。(階段の座布団体制はまだなかった)
勿論、1時間前からも随分と当日券を求める方が並んでいたようですよ。

上演時間は途中休憩を含め3時間20分の長丁場。
小腹がすきますし、補助席だとおしりが痛くなるかと。

舞台は「差別」と「エゴ」がテーマとか。
客演の緒川たまきさんがキーパーソンか。
上演開始後すぐに、タイトルである「2番目、或いは3番目」という言葉を含む台詞が出てくる。
それを言うのが緒川たまきさんで、舞台中ずっとそれを気にしているのもたまきさん。
わりとエゴ全面なのもたまきさんでした。

人は自分より不幸な人を見つけるとホッとする。
そして優越感と同情心から助けようとして、エゴに浸る。
そんな人間の黒い一面をはっきりと描いていて、
私は心がえぐられそうになりました。

メッセージはわりと最初の方からつたわっていたので、
途中中だるみ感がありました。
ドラマ性というのか、大きな波乱がなく淡々としているからかもしれない。
それも特徴。

三宅弘城の純粋な役柄も良かったし、
大倉孝二の笑わせるボケ爺さんもおいしくて最高。
犬山イヌコさんはよく笑ってました。
なんと言っても緒川たまきさんがスパイスであり、1番の人間くさい役であり、芝居に馴染みすぎていて良かった。

小出恵介くんは…やや感情を伺うのが難しい。
後半ほぼ出てこないしね。
役柄の不気味な部分を磨くと面白くなると思う。
谷村美月さんの役は、結構複雑な感情なんだろうけど頑張ってた。

上田大樹さんの映像はまたしても豪華ですごい。
廃墟のような舞台装置のフチに正確に映る光のライン。
細かな動きのあるキャスト紹介兼オープニング映像。
もう、本当好き。
惚れ惚れしちゃいます。

音楽は地味だったなぁ。
暗い短調の音楽。
ちょい、物足りない気もした。
神様とその他の変種の時の大合唱が好きだったからかもしれない。

ぶつくさ言いながらも、
もう1回見る価値はあると思ってます。
時間が経つにつれ味が出そう。

まぁそんな感想です。
以上~!