2011年12月17日

楽しすぎてやばい!歌川国芳展(3日坊主49巡目ー1)

photo:01


この猫、かわいい…

車内広告を見て、
開催初日に衝動的に行ってまいりました、
「歌川国芳展」へ。

浮世絵や錦絵の絵風がもともと好きで、
こういう、古風な猫の絵も風情があるし、
ちょっとゆるくて好きなのです。

ということで、
六本木ヒルズの上にある森アーツセンターギャラリーまで行きました。

photo:02


こちらがメインポスター。
坂田金時の絵でわりと有名なものですね。
六本木ヒルズ内の告知は主にこちらの絵が使われていました。

そしたら、猫ちゃんはメインではないのか…??
と思いつつ、中に入ってみると、
通路のいたるところに猫のパネル(立て看板のような等身大?パネル)が置いてあり、
この企画展のイメージキャラクターのわうな役割を果たしていて、
展示のスパイスになっています。

上の写真にある「KUNIYOSHI」のロゴにも、猫が散りばめられていますね。
これもいいスパイスです。

中の展示は、10個のテーマに分かれていました。
武者絵、説話の絵、役者絵、美人画、子ども絵、
風景画、摺物と動物画、戯画、風俗・娯楽・情報、肉筆画・板木・版本。

どれも見応えがありましたが、
歌川国芳さんの独特な個性が出ているのは動物画と戯画かと感じたので、
この2つのテーマの絵がが特に気に入りました。

このテーマの絵って、遊び心があります。
役者絵や美人画を禁じられていた時代だったので、
裏に幕府への批判や、切迫した庶民の日常を、動物や妖怪でデフォルメし暗示した絵を書いていたので、
そんなところと深いなぁと思います。

また、単に遊び心のある動物の浮世絵もあり(猫の身体で「ふぐ」という字を体現したり)、
そういうウィットに富んだ絵に心惹かれます。

とても見がいのある美術展だったので、
決して広いギャラリーではないのに、
つい2時間弱も滞在してしまいました。

ところで、
冒頭の写真に写した、広告の絵…
こちらの絵をメインに見たいと思っていたのですが…
巡れど巡れど、出てこない。
役者絵など人の絵が最初だったので、
メインの絵まで随分じらすなぁ…(今回動物画で初公開・新発見の絵がある)
と思いつつ、
動物画エリアまでやっと辿り着いたのに、見つからない。
改めて手元のチラシをみると…

photo:03


「※後期展示」
えええええええええええええ!!!!!
すなわち、前期が始まったばかりだったので、この絵はまだ展示されていなかったのです。
盲点でした…。

よくみると、
「前期と後期で展示作品はほとんど入れ替わります」
なんてことも書かれています。
そういえば、初公開とやらの金魚の絵もなかったと気づきました。
美術館の同企画の展示でがらっと展示物がかわることってあるんですね。
(一部の物が変わることはよくありますが…)

そういうわけで、
ポストカードを買うまでに留めて、
この日は退散しました。
後期も行こうか…心が迷います。

とりあえず来年のことは来年になってから考えるとしましょうか。


没後150年 歌川国芳展
http://kuniyoshi.exhn.jp/