2014年8月7日

あの頃子供だった僕らに。映画「STAND BY ME ドラえもん」試写会感想(ネタバレあり)


8月8日公開の映画「STAND BY ME ドラえもん」の一般試写会(2D)に行ってまいりました。

(以下、ネタバレ含みますので注意)



まず、CGアニメののび太達について。
しっくりきていました。
寝癖のついているのび太くんや、ジャイアンのドデカイ上履きなど、
細かく設定されていて、
フワフワしてそうな肌触りのキャラの立体に触ってみたくなりました。
ちなみに原作よりジャイアンはイケメン!(髪の毛が落ち着いているからかな?)
昭和っぽい風景の設定もさすが山崎貴監督&白組のALWAYS三丁目の夕日チームだなぁ、と思いました。

物語は、「未来の国からはるばると」「たまごの中のしずかちゃん」「しずかちゃんさようなら」「雪山のロマンス」「のび太の結婚前夜」「さよなら、ドラえもん」「帰ってきたドラえもん」など原作にある内容をベースに構成されています。

大きな違いとしては…
ドラえもんがセワシに「成し遂げプログラム」を設定されてしまい、のび太を幸せにしないと未来に帰れないという点。
その「幸せにする」というのは、ジャイ子と結婚し災難が続くというのび太の将来をかえ、「しずかちゃんと結婚する未来にする」ことで、
映画はそれを主にして話が進んでいきます。

なので、しずかちゃんとの恋愛成就と、それを頑張るうちに芽生えるドラえもんとの友情が、
この映画では主に描かれています。

成し遂げプログラムに関しては若干違和感があり、
ドラえもんがイヤイヤのび太くんのお世話をするというのが、なんだか可哀想なような…。
そんな気がしました。

細かい違いはたくさんあります。
のび太がドラえもんにその日起こる災難を言い当てられるシーンがない点。
ドラえもんのおっちょこちょい具合やひみつ道具の性能の中途半端さがあまり強調されていない点(初回のタケコプターをちゃんと頭につけていたり)。
アンキパンを食べてもトイレに行く設定なくちゃんといい成績をとる点。
雪山でしずかちゃんを助けるために、少年のび太がとある方法で大人のび太を呼ぶ点などなど。

映画にするにあたって、一つの物語の流れを作るためにそうなったんでしょうね。

素敵な点もあります。
のび太の部屋の押入れに星野スミレのポスターが貼ってあったり、
「鼻でスパゲッティ食べる機械だしてくれぇ〜!」のセリフがあったり、
そのあたりは原作ファンにとっては嬉しいですよね。

エンドロールではお子様にクスッとさせる、ドラえもん達の撮影NG集アニメが流れていました。
最後まで泣いたり、笑ったり。

秦基博さんの主題歌も胸に染み入ります。
そばにいたいよ〜♪

そんな感じの「STAND BY ME ドラえもん」。
宣伝では「いっしょに、ドラ泣きしません?」と感動路線を謳っていますが、
そんなに泣ける映画って理由ではなく、
あの頃子供だった僕たち・私たちが、ドラえもんがいたらなぁと妄想していたあの少年時代を懐かしむ為に見る、というスタンスで観て欲しいなぁ、と
個人的には思いました。